沖縄は本土のように、主要な街が電車で繋がっているわけではありません。
モノレールが那覇空港から首里(那覇)まで通っていて、これを延長する予定はあるのですが、それでも十分とはいえません。
その結果、どこへ行くにも車が必要になります。
特に朝の渋滞は深刻で、時間に余裕をもって行動されることをオススメします。
渋滞スポットなど、あらかじめご相談いただいたうえで移住先を選定してみてください。
沖縄の物価は、決して安くありません!
地価に関しては、九州・沖縄エリアでは福岡の次に高いそうです。
それにともなって、家賃(賃貸)も地域によっては高いです。
水道代や光熱費も、年々上昇傾向にあります。
また、コンビニやスーパーなどで売っているモノは本土とほとんど同じですから、「安い」はずがありません。
この「思っていたより安くなかった」という意見は、本土から移住された方の9割以上から聞かれる意見です。
移住後の生活設計に際しては、ぜひこの点にご注意ください。
何しろ、風の勢いがスゴいです。
比較的大きな台風がくると車がひっくり返り、小枝は飛散し、給水タンクや看板なども宙に舞います。
バルコニーに出している鉢植えなどは、台風がくる度に撤収しないといけません。
一方で沖縄では、バスの運休 = 仕事も学校も休み、というルールがあります。
そういう意味で沖縄の人たちは、自然に逆らわず、それなりに楽しんでいたりもします。
沖縄で一般職を探す場合、那覇市近郊でないと見つかりにくいのが現状です。
「南の島でのんびり仕事」といったイメージがあるかもしれませんが、実際の給料(収入)は本土と比べると2/3 ~ 1/2といわれています。
以前に働いていた頃と同じ水準の暮らしはできません。
ですが沖縄の人々は、その給料で十分に楽しく暮らしている、ようにみえるのです。
近所や職場の仲間とビーチパーティーしたり、個人の趣味に没頭したり。お金をかけずに豊かな時間を過ごすテクニックでもあるのでしょうか。
沖縄は、なんといっても海が綺麗です。
一方で、その海からくる潮風によって、建物や車などに被害が及ぶのは避けられません。
せっかく沖縄へ移住するのだから海の見える環境で、とも思うのですが…。
開け放しておいた窓の網戸に白い粉(塩)が付着していた、という証言もあります。
バルコニー廻りの金属製品など、サビのまわりが早いです。
また、愛車を少しコスってしまった場合など、早めに塗装してあげないといけません。
海から巻き上げられた多量の塩分を含む風雨、これにさらされつづける環境というのは、けっこうハードだったりします。
南北に細長い沖縄本島について、南部・中部・北部の3つのエリアに分けて、それぞれの特色をまとめてみます。
部エリアは那覇・南風原・与那原・豊見城・南城・八重瀬・糸満からなる地域です。
地元の人の感覚からすると、那覇市以外は「田舎のほう」になってきます。
住みやすさでいえば那覇市、南風原町あたりが便利です。
一方で糸満市や南城市・豊見城市など、市街地まで一時間以内で行けて、かつ浜辺を身近に感じながら生活したい方には、けっこうオススメです。
中部エリアは浦添・西原・宜野湾・中城・北中城・北谷・嘉手納・沖縄市・読谷村・うるま市からなる地域です。
沖縄本島のなかでも二番目に人気の高いスッポットとして、北谷町があります。
中部エリアのなかであれば、道路がすいていれば、那覇市内まで一時間ほどで到着できます。
またショッピングなどを楽しむには、浦添市・西原町・宜野湾市をオススメします。
北部エリアは金武・恩納村・宜野座村・名護・本部町・今帰仁村・大宜味村・東村・国頭村からなる地域です。
北部は、とにかく海と森がきれいです。
自然が好きな方にはオススメですが、お買い物や就職には難義します。
とにかくのんびり過ごしたい方は、ぜひこのエリアで物件を探してみてください。
沖縄の土地事情としては、市街化調整区域に指定されているエリアがとても多いという点が特徴です。そして一般的には、「市街化区域」「市街化調整区域の緩和区域」「非線引き都市計画区域」のなかで土地を探していくのが基本になります。
ではそれらの区域について、建物を建てる際の規制(制限)の強さはどのようになっているのでしょうか?
簡単に図式化すると、下記のようになります。
上から下へ向かって、規制(制限)が強くなります。
建築の用途制限や接道義務はありますが、家は自由に建てられます。また指定される区域はおおむね市街地ですから、学校や病院、スーパーマーケットのような公益施設や利便施設が身近にあるのが特徴です。
簡単に言うと、無秩序な市街化を抑制し、優れた自然環境を守る区域として、建築などが制限されている区域のことです。原則としては、建物を建てることができません。建てられるのは農業・林業・漁業に従事する人が住む家や、これらの人が使う所定の建物です。
都市計画区域でも市街化区域でも、また市街化調整区域でもない区域です。最も規制(制限)がゆるい区域といえます。市街化区域のような建築の用途制限もないので、基本的にはどのような建物も建てることが可能です。
このように、それぞれの土地には様々な区域指定や用途制限があります。土地を選定される際はこれらの制限をふまえたうえで、さらに通勤・通学の利便性や周辺の環境などを多角的に検討しながら進めてゆきたいですね(^0^)/